LEED CI認証マーク

LEED認証の取得について

ケネディクス株式会社では、KDX日本橋兜町ビルへの本社移転にあたり、建築物の環境性能に対する評価システムである「LEED CI認証(LEED for Commercial Interiors)」を取得しました。これはJ-REITが単独保有するオフィスビルでは日本初の試みであり、ケネディクス本社のオフィススペースが世界レベルの環境性能を備えていると評価された事例となります。

写真:KDX日本橋兜町ビルへの本社移転1 写真:KDX日本橋兜町ビルへの本社移転2

LEEDの概要

LEED認証(Leadership in Energy & Environmental Design の略)とは、米国グリーンビルディング評議会(USGBC:US Green Building Council)が開発/運用を行っている、建築物と敷地の環境性能評価システムです。2014年の初頭にUSGBCが公開したデータによれば、全世界150か国以上において、36,500件(延べ床面積77億平方フィート)以上の不動産プロジェクトがLEED認証取得を目指してUSGBCに登録を完了しています。そのうち既に20,000件(延べ床面積28億平方フィート)以上のプロジェクトが認証を取得しています。
このようにLEEDは、米国発祥の評価システムでありながら、全世界に拡大を続けています。今日では登録プロジェクトの40%が米国外のプロジェクトとなっており、中でも、地域別にみるとアジアにおいて、普及が拡大しています。
LEED認証は、新築建物の設計・施工における環境配慮に対して認証を付与するシステムと、既存建物の運営・管理に対して認証を付与するシステムの2種類に大別されます。新築に対して認証を付与するシステムは、さらに、用途や認証取得対象範囲によって、数種類の認証システムが用意されています。

図:LEED格付けファミリー

ケネディクス本社オフィスでは、評価システムの中で建築物のテナントスペースに対する評価を行うLEED Commercial Interiors(LEED-CI)2009において、「シルバー」の認証を取得しました。

ケネディクス本社オフィスにおけるLEEDへの取り組み

LEED-CIの評価カテゴリーには、敷地、節水、エネルギー、材料、室内環境、革新性、地域の7つのカテゴリーがあり、合計取得可能ポイントは110ポイントとなっています。
ケネディクス本社オフィスでは、各カテゴリーにおいて、以下に示すポイントが評価され、本認証取得に貢献しました。

敷地敷地:19 point 室内環境室内環境:4 point
節水節水:評価対象外 革新性革新性:5 point
エネルギーエネルギー:23 point 地域特性地域特性:2 point
材料材料:2 point Total:55 point

本プロジェクトでは、計画段階より、環境に配慮したオフィススペースの建設を目指し、以下に示すようなさまざまな環境配慮手法を取り入れています。

エネルギー効率の最適化(照明電力):

ケネディクス本社オフィスでは、照明電力におけるエネルギー効率の最適化を目指しオフィススペースの全フロアに先進のLED照明設備を設置しました。このLED照明設備の設置により、米国空調衛生学会の定める省エネ基準に対して30%以上の省エネ性能を実現しています。
※施設全体の照明電力密度を用途面積ごとに算出し、ASHRAE 90.1-2007 に定めるベースラインとの比較を行うものです。

グリーン電力購入:

ケネディクス本社オフィスでは、使用するオフィススペースの年間エネルギー消費量の5割に相当する再生可能電力証書を2年分取得しています。

ごみの分別とリサイクル:

ケネディクス本社オフィスでは、ごみのリサイクルを推進するために、LEEDで定める分別品目を含む以下の品目での分別回収を行っています。またKDX日本橋兜町ビルにおいても各テナントレベルで分別された廃棄物を適切に収集・保管し、ビル全体の分別回収を推進しています。
分別回収品目:段ボール、紙、ビン、カン、プラスチック、PET

建設廃棄物の削減:

ケネディクス本社オフィスでは、新オフィス建設にあたり工事から発生する建設廃棄物を焼却や埋め立てせず、リサイクルする割合の向上を目指して、建設廃棄物管理計画書を策定しました。本計画書を適切に実施することにより、建設廃棄物をリサイクルし、建設廃棄物に由来する環境負荷の低減を図りました。

低揮発性物質(フローリングシステム):

ケネディクス本社オフィスでは、米国カーペット・ラグ協会のGreen Label Plus 認証が付与されたフロアカーペットおよびThe Resilient Floor Covering Institute(RFCI)のFloor Score認証が付与されたクッションフロアを敷設しています。また施工にあたってはSCAQMDで定めるVOC含有量の要件を満たす接着剤を使用し、施工者および利用者の健康に配慮しています。
※The South Coast Air Quality Management Districtの略。南カリフォルニアにおける空気質に関する規制当局で、全米の大気汚染規制で最も厳しい基準を定めている機関の一つ。VOC(volatile organic compound:揮発性有機化合物)に関しても、接着剤、シーラント、コーティング材など製品ごとに含有量の上限を定めています。

喫煙室:

LEEDの必須要件を満たすため、ケネディクス本社オフィスでは全てのエリアにおいて禁煙となっています。KDX日本橋兜町ビルでは、ビル共用部に一定割合以上の負圧などのLEEDが定める要件を満たす喫煙室を設置し、非喫煙者および喫煙者の双方にとって快適な室内環境を確保しています。

自然光および眺望 – 着席位置からの眺望:

ケネディクス本社オフィスではオフィスとして通常使用しているスペース面積の90%以上において着席位置から外部の眺望が確保できるよう設計されています。各個人デスクのパーテーションの高さや窓際の部屋などで透明なガラスを一部間仕切りに使用するなどの配慮がされています。

LEDの導入と水銀ランプの不使用:

LEEDでは水銀が人体に与える影響を考慮して、照明機器に水銀を含むランプ、バルブ、蛍光管の使用を低減することを評価しています。ケネディクス本社オフィスではテナント使用スペースの蛍光管ランプを全てLED照明設備に交換することにより、水銀を含む照明機器を全廃し、革新的デザインとして評価されています。

公共交通機関の利用:

KDX日本橋兜町ビルはエントランスから徒歩800m以内に複数の地下鉄駅、400m以内に複数のバス停があり様々な路線の利用が可能な好立地に位置しています。公共交通機関を利用できる立地を選択することにより、自動車の利用の低減によるCO2排出量の削減効果はLEEDの評価対象となっています。

自転車利用の促進:

ケネディクス本社オフィスでは、ケネディクス株式会社が賃借している駐車場を駐輪場に転用して駐輪可能台数を増加し、シャワー施設を設置することにより従業員やオフィス利用者の自転車利用の向上に貢献しています。低炭素の交通手段の利用および健康への配慮という考え方からLEEDでは、駐輪施設およびシャワー施設の設置を評価しています。

<関連リンク>

▼ USGBCのプロジェクト・ディレクトリ
http://www.usgbc.org/projects/kenedix-inc-head-office?view=scorecard
▼ GBIG(The Green Building Information Gateway、世界のグリーンビルディングに関するデータベース)
http://www.gbig.org/buildings/868947